2016.6.19 睡眠時無呼吸症候群について学んできました
今回は医科歯科大学卒後研修にて睡眠時無呼吸症候群(SAS)のマウスピース療法について学んできました。
SASとは、寝ている時に無呼吸状態が繰り返され、日中の眠気から仕事の効率低下や交通事故の原因となったり、生活習慣病の悪化を引き起こす病気です。
太っている人がなる病気だと思われがちですが、扁桃腺や舌が大きい場合や顎が小さいなど、気道を塞ぐ要因があれば細身の人でも起きることがあります。また、脳の指令がうまく伝達されずに引き起こされる場合もあります。
治療としては、顎を前に出すことで気道を確保するスプリント療法や空気を鼻から空気を送り込むCPAP(シーパップ)、手術により気道を拡張する方法などがあります。その他にも横向き寝など気道を確保できる態勢をとることも大切です。
また、SASの予防として成長期の矯正があります。実は、気道を塞ぐ閉塞型SASのうちの45%が顎の成長不良が原因とされているのです。
お口の中が狭いと、舌はノドの奥に移動します。成長期に正常な顎の成長(口腔育成)を促し、お口の中をゆったりと楽にすることで、舌がノドに押し込められない環境へ導きます。CPAPやスプリントから解放されたのに・・・ビムラ―矯正・床拡大矯正はそうならないための子供の時代に出来る究極の予防法(NHK出版 病の起源)です。
坂詰歯科医院では、睡眠時無呼吸症候群に対するマウスピース治療やアドバイス、予防(お子さんの将来の為に)としての顎の成長を促す口腔育成・ビムラ―矯正・・床拡大矯正(大人は出来ません)を行っています。
歯科医師:松田祐理惠